
医療用ウィッグを利用していると気になるのがメンテナンやスアレンジのためにヘアアイロンを利用してよいかどうかです。またヘアアイロンが使える場合、どのようにかければいいのか悩む方も多いでしょう。
そこで今回はヘアアイロンが利用できるウィッグの特徴と、ヘアアイロンをかける際の注意点やコツについて解説します。
医療用ウィッグを利用していると気になるのがメンテナンやスアレンジのためにヘアアイロンを利用してよいかどうかです。またヘアアイロンが使える場合、どのようにかければいいのか悩む方も多いでしょう。
そこで今回はヘアアイロンが利用できるウィッグの特徴と、ヘアアイロンをかける際の注意点やコツについて解説します。
ただし、すべての医療用ウィッグがヘアアイロン対応というわけではありません。ヘアアイロンは高温でスタイルを仕上げるため、耐熱性のあるウィッグは使えますが、非耐熱性のウィッグだと焦げて使えなくなる恐れがあります。
では、どのような医療用ウィッグならヘアアイロンができるのでしょうか。ヘアアイロンがかけられるのは主に「人毛ウィッグ」と「耐熱ファイバーの人工毛ウィッグ」の2種類です。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
人毛ウィッグ
人の毛髪にウィッグ用の特殊加工を施した「人毛ウィッグ」は、人の毛髪と同じようにヘアアイロンが使えます。人毛ウィッグの特徴は見た目が自然で人工毛と違い、不自然な光沢がないことです。一方デメリットは、扱いが難しく、こまめな手入れが必要になることですが、ドライヤーやヘアアイロンでケアすることが可能です。ただし、高温で頻繁にドライヤーやヘアアイロンを使い続けると、人の毛髪と同様に傷みやすくなるので注意しましょう。
耐熱ファイバーの人工毛ウィッグ
「人工毛ウィッグ」には、化学繊維のみ使用した「化学繊維ウィッグ」と、化学繊維と人毛を合わせた「ミックス毛ウィッグ」があります。化学繊維ウィッグの多くはポリエステルやアクリルなどを用いたもののため、熱に弱く、ヘアアイロンの使用はできません。
一方のミックス毛ウィッグの多くは、人毛と化学繊維毛の割合が2:8や3:7で形成されているものがほとんどですが、こちらは耐熱仕様の製品が多くを占めています。この耐熱仕様こそ「耐熱ファイバー」を使用したウィッグです。化学繊維ウィッグの中にもこの耐熱ファイバーを使用したものがあり、それであればヘアアイロンやドライヤーの使用が可能です。そのため人工毛ウィッグにヘアアイロンをかける際は、まず耐熱性か非耐熱性の確認、および耐熱温度の確認をしましょう。耐熱温度はメーカーによって異なるため、わからない場合は、販売元に問い合わせをして確認すると安心です。
なお、耐熱性でヘアアイロンの温度がウィッグの耐熱温度以下であっても、高温のヘアアイロンを使い続けると、ウィッグが劣化するので気を付けましょう。
耐熱素材のウィッグかを確認する
ヘアアイロンをかける前には、必ず耐熱素材でできたウィッグかを確認してください。耐熱素材でないと誤ってヘアアイロンを使用してしまった場合、繊維が溶ける恐れがあり、取り返しのつかないことになります。耐熱ウィッグかどうかを確かめるには、メーカーや購入した店舗に問い合わせることが確実です。また、試しに毛1本をヘアアイロンにかけて自分で確かめる方法もありますが、毛材がブレンドされたものなどは見分けるのが難しいため、メーカーや購入した店舗に確認した方が手っ取り早いでしょう。
万が一、ヘアアイロンが使えない医療用ウィッグだった場合は、カーラーを使ってクセを付けたり、医療用ウィッグ専門のサロンに行ってケアしてもらったりするといいでしょう。
使用中のポイント
事前確認と準備ができたらヘアアイロンをかけていきましょう。ヘアアイロンを使用する際に重要になるのが温度設定であり、ウィッグの耐熱温度です。また、ヘアアイロンの当て方にもポイントがあります。ウィッグをできるだけ傷めずにヘアアイロンを使う方法を見ていきましょう。
どの毛を使ったウィッグも基本的に耐熱温度ギリギリでヘアアイロンを使うのでなく、できるだけ低めの温度設定で行うことが重要です。例えば、毛材の耐熱温度が180℃であっても、ヘアアイロンの設定温度は100℃前後の低温にしておくのが無難です。しかも医療用ウィッグの人工毛をヘアアイロンできれいにスタイリングするのに適している温度は、高温でなく低温です。ですので、ウィッグを傷めないためにも、できれば低温設定のあるヘアアイロンを用意しておくといいでしょう。なお、高温設定しかないヘアアイロンであれば、最低温度に設定して温める時間を半分にしましょう。
ヘアアイロンで巻く際は、少量の毛束の毛先を挟んで、髪同士が重ならないようにゆっくり巻いて5~10秒キープしましょう。この際、少し引っ張るように巻くときれいに仕上がります。ヘアアイロンをかけ終わったら冷まして、手ぐしでほぐしましょう。この際、長時間同じ箇所に熱を加えると、ウィッグが傷みやすくなります。そのため、巻きがイマイチな場合は「ヘアアイロンで5~10秒温めて、全体を冷やす」を1セットとして2~3回繰り返しましょう。
2022.05.15 ウィッグのコラムを更新しました。
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