コラム 抗がん剤治療の終了後、元の髪型に戻るまでの期間と髪の変化について





更新日:2023/03/23

作成日:2017/10/02

医療用ウィッグコラム-抗がん剤治療の終了後、元の髪型に戻るまでの期間と髪の変化についてメイン画像

私たち美容室エデューは、大阪の大学病院の中にある医療用ウィッグを扱う美容室です。

2007年より15年以上、抗がん剤治療の方など1万名を超えるお客様の髪のお悩みをサポートさせて頂く中で、

「抗がん剤治療が始まると、髪はどうなるの?」

「いつ、髪の毛は生えてくるの?」

「ウィッグはいつまで使うの?」

というご質問に

【なるべく早くウィッグを卒業し、お客様のご自分の髪で、毎日を過ごしていただきたい】

という想いで、医療用ウィッグのサポートで培った経験をまとめています。

治療をされる方やその方をサポートする皆様にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

意外と知らない「治療後」の髪の変化

時間経過のイメージ

抗がん剤治療で脱毛が始まってからある程度の髪の長さに戻ったり、
医療用ウィッグを着用する期間は、およそ1年半から2年間が目安になります。

最初に、抗がん剤治療が開始してからの脱毛や、治療終了後の髪が生えるまでの流れをご説明します。

治療開始~脱毛までの髪の変化


① 脱毛の開始

治療を開始しておよそ10~20日の間に脱毛が始まります。

脱毛のタイミングや脱毛する髪の量には、個人差があります。

抗がん剤治療中は…

脱毛した状態が続きます。

脱毛の原因…

【 髪のもと 】をつくる毛母細胞という細胞に、抗がん剤が影響を与えると考えられています。


②抗がん剤治療の開始から終了までの期間

3~5ヵ月程度の期間です。 (治療の進展により前後します)

抗がん剤治療が終了してから、髪の毛が生え始めるまで

③ 髪が生え始める時期は…

抗がん剤治療が終わってから、約1~2ヵ月の間に髪が生え始めます。

生えはじめの時期の特徴

髪の生え始めには、くせ毛など、もとの髪質と違った状態で髪の毛が生えてくることがあります。

もとの髪質とちがう髪が生える原因…

毛母細胞に抗がん剤が影響するじからと考えられています。



髪の生えはじめ…クセのある髪が生やすい期間

個人差はありますが、発毛がはじまって3ヶ月~6ヶ月の期間は【くせのある髪 】が生えてくることが多いです。

治療後の髪の毛はまず2~3cmは赤ちゃんの産毛のようなやわらかい髪が生えてきます。

その後は【くせのある髪 】で生えてきます。



④もとの髪質の状態で伸び始める期間は9ヶ月~12ヶ月…


発毛がはじまって、9ヶ月~12ヶ月で【 クセのない髪 】髪が5-15cm程度伸びてくることになります。

この時の髪の長さはベリーショートの状態です。



この時期に前髪や頭頂部の髪の回復が遅い場合もあります

私たちの美容室では一定の割合で、

「頭頂部の髪がなかなか生えてこない。」

「前髪やその周りの髪が薄い。」というご相談を頂きます。

その様な場合は、この記事の中であとから記載させて頂くタイプのウィッグをご提案させて頂いています。

ショートスタイルに髪が伸びるまで…

ショートスタイルのサンプル
女性のショートスタイルの髪の平均的な長さはおよそ15cmといわれています。

(写真は15cm程度のショートスタイルイメージです) 髪が伸びるスピードは抗がん剤治療終了後でも変わりません。

髪が生えるスピードは1ヵ月でおよそ1cmです。

なので、15ヵ月の時間が必要になります。


パーマやヘアカラーの注意点


パーマやヘアカラーの薬剤は頭皮に負担がかかります。

なるべく薬剤を頭皮につけないカラーやパーマの方法を美容室でお問い合わせしてみてください。

私たちのお店では、主治医の先生までご確認いただくことをお客様へお願いしております。


早くウィッグから卒業するために

ここまで、脱毛~もとの髪質で生えてくるまでを説明してきました。

抗がん剤治療のあとも、髪の生えるスピードは1ヶ月に1cmなので、短いヘアスタイルの方が、早くウィッグを卒業できます。

*すべての方にショートヘアをおすすめしているのではありません。

私たちの経験からのアドバスとしてご理解ください。


抗がん剤治療の終了後も、ウィッグをご利用の場合

「ある部分だけ、髪が生えてこない」

「クセが強すぎて、元の髪型に戻れない」

「半年も前に治療が終わったのに、髪のうねりがおさまらない」

私たちのお店でご相談いただくお客様の中には、抗がん剤治療が終了して時間が経過していても髪にお悩みを持つ方がご来店されます。

元の髪の状態に戻りづらい方へは、

・ウィッグを引き続き、ご使用いただくこと

または

・その時の髪の状態に合わせたウィッグ

が必要になります。


【髪の回復の状態に合わせれるウィッグ】

というアイテムもあります。

抗がん剤治療終了後の部分ウィッグのページへ

一定のエリアだけをカバーする部分ウィッグ

回復してきたご自身の髪を活かしながら、必要なエリアだけウィッグでカバーします。

抗がん剤治療で使用されるのは、頭全体が包まれる全頭ウィッグ(フルウィッグ)というタイプです。

部分ウィッグは全頭ウィッグよりも軽く、締め付けもなく解放感があります。



暑さ対策にもおすすめです。

ウィッグはご自身の髪で過ごすよりは、暑さを感じてしまいます。

そういった意味でも、頭全体をカバーするタイのウィッグより、頭頂部や一部のエリアだけをカバーする対応のウィッグの方が、暑さ対策としても快適にお過ごし頂けるという点でおすすめです。

こちらのウィッグの製品ページはこちらより>>


edu style各店で無料相談・ご試着頂けます。

Contact edu styleへのお問い合わせ

ウィッグのヘアスタイルチェンジ…

髪型を変えることで、ご自身のヘアスタイルチェンジのように気分転換して頂くことも可能です。

髪が短いヘアスタイルの場合、

・開放感がある

・早くウィッグから卒業しやすい

という特徴があります。



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