コラム
抗がん剤治療の告知後の気持ちの整理と、医療用ウィッグを用意する方法
更新日:2019/12/16
作成日:2019/09/12
抗がん剤治療が決定したり、脱毛の可能性を医師から告げられたりした際には、とても大きな精神的ダメージを受けますよね。それなのに、治療や脱毛の宣告から治療開始、脱毛まではそれほど時間がないのが現実です。
特に、治療開始とともに体力が低下するため、ウィッグを買いに出かけるのが難しくなります。医療用ウィッグは通販でも購入できますが、自分に合うものを見つけられなかったり、メンテナンスができないのであまり使えなかったりする場合も多く、店舗で買い直す方もいらっしゃいます。
そのような無駄や不安を少しでも軽減するために、抗がん剤治療の告知後から医療用ウィッグの購入までのステップをまとめてみました。ぜひご参考ください。
<告知後の体調や髪の変化>
① 精神状態の変化
がんの告知など悪い知らせを受けたとき、心の反応には以下の3段階があると考えられています。
診断名を伝えられた直後の第一期は、「衝撃の時期」にあります。頭の中が真っ白になり、「何も考えられない」「何も信じられない」「何をしてよいのかわからない」などといった状況が一週間ほど続きますが、これは珍しいことではありません。悪い知らせを告げられたときの通常の反応であり、現実に適応するための第一段階といえます。つらい気持ちを一人で抱え込まず、主治医の先生だけでなく、ご家族や友人など信頼のできる人に相談するのがよいでしょう。
第二期は、「不安や抑うつの時期」といわれます。病気や今後の生活に対する不安や落ちこみを経験する時期で、一週間ほど続く方が多いです。
第三期は、がんの告知など悪い知らせを受け入れ、現実的な対応ができるようになる時期を指します。不安や抑うつ状態が和らぎ、日常生活が送れるようになります。
② 体調や髪の変化
抗がん剤治療を開始すると急激に体力が低下し、抗がん剤治療開始から約2週間で脱毛が始まります。
<店舗・通販のメリット・デメリット>
① 店舗で購入するメリット・デメリット
◇メリット◇
店舗では、商品を実際に手にとり、髪の質感やツヤ、重さや通気性などを確かめることができます。ウィッグについて知識のあるスタッフに相談ができるだけでなく、それぞれのウィッグの価格を一度に比較することもできます。お店によっては、スタイリングやサイズ調整などアフターサービスを受けられるところもあります。
◆デメリット◆
通販で購入するよりも価格は高くなり、ウィッグの種類も通販全体に比べると少なくなります。体調が悪いときには店舗に足を運びにくく、スタッフの応対や技術にも差があります。
◇タイミング◇
治療決定から治療開始までの期間がベストです。精神的には苦しい方が多いと思いますが、体力が低下したり、脱毛がスタートしたりする前の治療開始前に、店舗を訪れていただくのが好ましいです。
② 通販のメリット・デメリット
◇メリット◇
外出せずに自宅で商品を試すことができます。店舗で購入するよりも、比較的リーズナブルで、種類も豊富です。
◆デメリット◆
手軽に低価格で購入できる反面、自然に見える医療用ウィッグを選ぶには、多くの基準や条件があるため、ウィッグの知識がなければ自分に合った商品を選ぶのが難しいです。試着後、返品できない通販サイトもあります。
ウィッグ選びに自信のない方は、経験や知識が豊富なスタッフが在籍しており、ウィッグのカットやスタイリングまでサポートしてもらえるお店で選ぶほうがおすすめです。
★エデューならではの強み
<店舗対応・実績>
エデューでは、大学病院で勤務経験のある女性スタッフや美容師が、治療の進展や髪の回復までの期間に合わせて丁寧にサポートいたします。サロンで有料指名をいただくスタイリストが、ウィッグを装着したままスタイリングを行い、いつもの髪型をウィッグで再現します。ウィッグの購入後も、無料のサイズ調整などアフターサービスを行い、ウィッグ卒業までサポートさせていただきます。
<出張対応>
エデューでは、体力の低下や脱毛の開始などによって外出が難しい方を対象に、無料の出張サービスを行っています。ご自宅や病室までお伺いすることが可能です。出張のエリアについてはお問い合わせください。