コラム
医療用ウィッグ お店選びのポイント
更新日:2020/09/22
作成日:2017/10/07
私たちエデューは、関西医科大学附属病院(大阪府 地域がん診療連携拠点病院)の美容室から、医療用ウィッグの提供をはじめました。
2006年のオープン以来、札幌・東京・大阪のお店で、たくさんのお客様の声をお聞きしながら、医療用ウィッグの提供や髪の回復までのサポートを行ってきました。
「これから髪の毛はどうなるのでしょうか?」
「ウィッグってどう用意すればいいですか?」
といったお客様からの質問に私たちが今できる最大限のサポートや情報を書いてみました。治療をされるご本人様やご家族、ご友人の方へもお役に立てれば幸いです。
ほとんどのお客様が初めての抗がん剤治療の経験され、私たちのお店に医療用ウィッグや脱毛時の対策について、相談にお越しになられます。一番多く理解されていないのが、抗がん剤治療の後の方が、医療用ウィッグの着用が長いということです。
ここでは
・脱毛から髪の回復までの期間とウィッグの着用期間について。
・脱毛前のご自身の髪のカットがなぜ重要か?
ということを中心に記載しています。
1 着用期間の正しい理解。抗がん剤治療での医療用ウィッグの場合
医療用ウィッグが必要な期間は2.5年~3年
私たちのお店、美容室では医療用ウィッグの使用期間を2.5年~3年と、説明しています。
髪の状態と回復までの変化を順番に説明します。
3カ月~5カ月(治療開始~脱毛まで)
抗がん剤治療のスタートから、約10日~20日の間に脱毛がはじまります。(脱毛のタイミングや脱毛する髪の量は個人差があります)
抗がん剤治療中は脱毛した状態が続きます。治療の間の日数によっても、全体の治療期間が変わるので、あくまで個人差があることをご理解ください。
1年半から2年半(抗がん剤治療終了~発毛まで)
抗がん剤治療が終わって、1カ月から2カ月の間で髪が生え始ますが、このときに元々の髪質とちがった状態で毛髪が生えてくることも。その期間は私たちのお店では2カ月から3カ月と説明しています。
3カ月程度のクセにある髪が生え変わって、元の髪の長さにもどるまでが、ウィッグの着用期間となります。たとえば髪の長さが20cmの場合、髪の毛が伸びるスピードは1カ月1cmなので20カ月、およそ、1年8カ月です。
抗がん剤治療終了後の方が着用期間は長い
治療の開始から終了までが、3カ月から5カ月。治療終了から髪の長さが20cmに戻るまでが1年8カ月、20カ月。抗がん剤治療が終わったあとの方がウィッグの着用期間が長いのです。
脱毛や髪の回復でサイズ調整が必要な、抗がん剤治療中の医療用ウィッグ。当店ではハンドメイドでサイズ調整を行っています。ウィッグの調整カットはもちろん、お客様ご自身のカットも行えます。髪の回復まで通っていただける美容室です。
2 治療決定~治療開始前の相談をお勧めする理由
体調の変化と脱毛が始まる前なので、体に負担なく、髪が自然な状態で髪型を相談できることがメリットです。
治療の決定から抗がん剤治療の開始まで
治療の決定時には、治療期間中のライフスタイルや体の変化への不安などもありますが、抗がん剤治療で体調が変化したり、脱毛が始まる前に、髪の回復までの準備をおすすめしています。
脱毛前のカットの重要性(回復までの髪型のベース)
脱毛前の髪型そのものが、抗がん剤治療終了後から髪の回復までのヘアスタイルのベースとなります。抗がん剤治療のおよそ5-6カ月のあとで、髪の回復までの全体の3年間のヘアスタイルや医療用ウィッグの髪型のベースもこのタイミングで決めて頂けます。このとき、予め短めの髪型のほうが、ウィッグの着用からの卒業も早くなります。
自然な状態でウィッグの髪型を選べる
脱毛してからのお客様への対応ももちろん行っていますが、やはりご自身の髪の状態を見ながらご相談させて頂くのが、お互い安心ですね。お客様の髪質は生え方などがわかればより自然なウィッグをご用意させて頂けます。
抗がん時治療の決定~髪の回復まで。サポートできるお店選びが大切。病院や家庭、また髪の状態でアイテムを上手に使い分けて。
抗がん剤治療の開始から髪の回復までのおよそ3年間、髪の状態は脱毛から回復まで、お客様の生活シーンも病院、家庭から外出の場面へと様々に変化します。私たちがシーンごとにサポートできる提案をしています。
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