コラム 医療用ウィッグが絡まる原因とは? 絡まりを防ぐ方法を紹介


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ウィッグの使用中に起こる毛の絡み、気になりますよね。

医療用ウィッグの毛が絡まってしまい、整えるのに時間や手間がかかるとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、医療用ウィッグの毛が絡まる原因や絡まりを防ぐ方法、また絡まってしまった際の対処法について解説していきます。

医療用ウィッグの毛が絡まる原因とは

どうして医療用ウィッグの毛は絡まってしまうのでしょうか。

実は、毛が絡まる原因はウィッグの素材ごとに異なります。ここではその原因について、「化学繊維毛ウィッグ」と「人毛ウィッグ・人毛ミックスのウィッグ」に分けて説明していきます。


化学繊維毛ウィッグのケース

化学繊維毛ウィッグの毛が絡まる原因は大きく「摩擦・静電気」と「ブラシの誤った使い方」の2つに分けられます。
化学繊維は、洋服などと同様に静電気を起こしやすい特性があります。

とりわけ、ロングヘア型のウィッグだと洋服とこすれてしまうことが多いので、静電気の生じやすい冬場などは毛が縮れて絡まってしまうのです。

また、ブラッシングはウィッグの手入れにおいて不可欠ではありますが、誤った方法で行うと、かえってウィッグの毛の状態を悪化させてしまいます。正しいブラッシングの仕方については後述するので参考にしてください。


人毛ウィッグ・人毛ミックスのウィッグのケース

人毛ウィッグあるいは人毛ミックスのウィッグが絡まる原因として、主に溜まった汚れとパサつきが挙げられます。

日頃からシャンプーで洗浄していないと、ウィッグは頭皮の皮脂や汗などで毛が固まり、絡まってしまいます。

一方で、人毛ウィッグはシャンプーを繰り返し使っているうちに油分が徐々に落ちてパサつきやすく、傷みやすくなってしまうという特性も持っています。
特に人毛100%のウィッグの場合は洗い方、すすぎの際の水の流れを間違えると、ひどく絡んでしまうこともあり、修復が難しくなる場合もあるので注意が必要です。

ウィッグの毛の絡まりを防ぐ方法

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ウィッグの毛が絡まる原因を正しく理解した上で、それをどのように防ぐかが需要となります。
以下では、ウィッグの毛の絡まりを防ぐ方法について具体的に解説していきます。

化学繊維毛ウィッグでの対策

まず、化学繊維毛ウィッグの大敵である静電気への対処法としては、静電気を軽減させるスプレーを使用するのがおすすめです。

「静電気防止スプレー ウィッグ」などの言葉で検索すれば、大手通販サイトなどでも手頃な価格で購入することができます。
特に冬場など静電気が発生する頻度が高い季節は、マフラーなどとウィッグが当たる部分にスプレーをする、気になる際にはアップスタイルの髪型にするなどの工夫をした方がよいでしょう。

ブラッシングが原因で絡まる場合は、正しいブラッシングを実施することで、毛の絡まりの改善が期待できます。
正しい方法のコツは、毛先からブラッシングをはじめて、次に中間部分、最後に根元の順で丁寧にとかすことです。

また、一度にたくさんの毛をブラッシングせず、細かく分けることで絡まりにくくすることができます。

根元からとかしていた場合は、これまでのやり方を見直してみてください。


人毛ウィッグでの対策

人毛ウィッグの絡まりにつながる汗や皮脂などの汚れに対しては、日頃からシャンプーを使ってウィッグを洗うようにすることで改善が見込めます。

同時に髪のパサつきを抑えるには、泡立ちの少ないウィッグ専用シャンプーを利用するなどの工夫も必要です。
なるべく水につける時間を短縮するため、洗浄力に優れたシャンプーで素早く押し洗いしましょう。

その際、水を流しながらすすぐと、ウィッグの裏側に毛が出やすくなってしまうので、水は容器などに溜めたものを複数回に分けて使用してください。
そしてシャンプー後には必ずトリートメントを行ってください。
セットで行うことでウィッグに艶を与え、パサつき対策をすることができます。

毛が絡まってしまった時の対処方法

気をつけていたけれどもウィッグの毛が絡まってしまったという場合、どのように対処すれば改善できるのでしょうか。
ここではその方法についてご紹介します。
もしもの時に役立ててください。

*必要な道具やある程度の経験が無いと、ウィッグの損傷にもなりかねませんので、出来るだけ下の「毎日長時間、医療用ウィッグを使用される方へ」を参照頂くことをお勧めします。

まず事前に「マネキン、ブラシ、ウィッグ専用のエッセンス類」を用意しておきます。

コームは目の粗いタイプと細かいタイプの2つを用意しましょう。
それから以下の手順で作業を進めていきます。

(1)マネキンにウィッグを固定します。

作業の際に滑らないようにピンなどを使用するとよいでしょう。

(2)絡まっている部分を指ですきながら、コームの先端を使ってほぐしていきます。
力任せに引っ張ると状態を悪化させてしまうため、焦らず優しく扱ってください。

(3)毛の大きな絡まりがなくなったら、目の粗いコームでとかしていきます。
その際は前述したように、「毛先・中間・根元」の順でとかしましょう。

(4)毛の絡まりがなくなったら、最後に人工毛ならウィッグ専用のエッセンスを塗布、人毛ならシャンプー及びトリートメントで洗浄します。

(5)シャンプー後は、ストレートアイロンで整えるとさらに綺麗に仕上がります。
耐熱性の化学繊維毛は温度が冷める際に形が固定されるので、髪が冷えるまでしばらく置いておいてください。

*ウィッグの髪の種類のよってはアイロンが不可な製品があります。
確認して使用してください。

毎日長時間、医療用ウィッグを使用される方へ

医療用ウィッグは、使用時間が長ければ長いほどダメージが出やすくなってしまいます。
そのため、ウィッグの耐久性を向上させるためにはブラッシングやトリートメントなど、定期的な手入れが必要ですが、手入れに慣れていない時期に頻繁にそうした作業をすることは体力的にも精神的にもストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

そこで、抗がん剤治療中でもお仕事などで毎日ウィッグを使用される方へは、メインのウィッグのほかに、帽子ウィッグやスペアのウィッグを用意して使い分けることをおすすめします。
洋服をクリーニングに出すときと同じような感覚で、2つ目のウィッグを用意しておくことで、気持ちにも余裕が出るでしょう。

【まとめ】

医療用ウィッグは化学繊維毛だと静電気や誤ったブラッシング、人毛を使ったものだと頭皮の皮脂汚れなどが原因で絡まってしまうことがあります。
これらは正しいお手入れ方法を押さえておくことで、絡まるのを防ぐことができます。

万が一、絡まってしまった場合は今回ご紹介した対処方法を試してみてください。

また、定期的なメンテナンスでウィッグをより長く使うために、スペアのウィッグを活用することもぜひ検討してみてください。

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