
ウィッグをつけて旅行や研修に出かけた際、気になるのは「就寝時にウィッグをどうするか」ではないでしょうか?
同室の相手にウィッグを外した姿を見られたくない場合もあるでしょう。
でもウィッグは外して寝たほうが良いと聞いてお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ウィッグの就寝時の取り扱いについて解説します。
ウィッグをつけて旅行や研修に出かけた際、気になるのは「就寝時にウィッグをどうするか」ではないでしょうか?
同室の相手にウィッグを外した姿を見られたくない場合もあるでしょう。
でもウィッグは外して寝たほうが良いと聞いてお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ウィッグの就寝時の取り扱いについて解説します。
結論から言うと、ウィッグをつけたまま寝るのはさまざまな理由からよくありません。
外して寝たほうが無難でしょう。
ただ、周囲にウィッグを利用していることを知られたくない、ウィッグを外した姿を見られたくないなど、就寝の際にはさまざまな理由から、ウィッグをかぶったままにしておきたい、という声も多く寄せられているのも確かです。
なぜウィッグをつけたまま就寝してはいけないのでしょうか?
これから、なぜ外したほうがいいのか、理由について解説します。
簡潔にいうと、就寝時の着用は、ウィッグにも着用する当人にも悪影響があるからです。
漠然と「つけたままは悪いらしい」という程度ではなく、どのような理由があるかを具体的に理解することは大切です。
「そんな理由があるなら、外して寝よう」と思えるかもしれませんし、「そのようなデメリットがあっても構わない」と判断する方もいるかもしれません。
ウィッグをお使いの方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
ウィッグをつけたまま寝ると、寝返りする際にどうしても枕とウィッグとの間で摩擦が発生してしまいます。
自分はあまり寝返りしないと思っていても、寝返りは無意識に打つものですし、個人差はありますが大人は一晩10~30回程度といわれています。
摩擦そのものによるダメージに加えて、静電気が起こってしまうことによってウィッグが絡まってしまう場合もあります。
これが、ウィッグの寿命をかなり縮めてしまいます。
ウィッグは特に静電気に弱いアイテムです。枕との摩擦で起きる静電気によって、ウィッグの毛材が縮れてしまって、ウェーブがかかったようになってしまったり、あらかじめセットしたスタイルが崩れてしまったりすることがあります。毛が切れてしまうことも考えられるでしょう。
着用しているウィッグが人毛100%であれば、静電気で縮れることはあまりないものの、寝ている間に毛材が絡まってしまうのは防げません。やはり、ウィッグをつけたまま寝ることによるウィッグへのダメージは大きいといえるでしょう。
ウィッグではなくても、一晩寝ると、きれいにセットしていたヘアスタイルは台無しになるものですが、ウィッグにもやはり同様の現状が起きてしまいます。
カールつきのスタイリングがなされているウィッグの場合はカールが緩んでしまい、意図しない方向に曲がってしまって見栄えが悪くなってしまうことも考えられます。
また単純に、ウィッグに寝癖がついてしまうことも気になるポイントでしょう。
ところで、人間の頭の重さはどれほどかご存知でしょうか?
かなりの重さがあり、おおよそ体重の10%程度、つまり体重60キログラムの人であれば頭部の重量は6キログラム程度です。
頭部にウィッグをつけたまま寝ると、8時間前後の長い時間、ウィッグの毛材をそんな重量物の下敷きにして過ごすことになります。
当然のことながら、ウィッグを構成する毛材にはそれなりのダメージがあるわけです。
就寝時に心配事が増えてしまうのは不眠の原因になります。
寝ている間にウィッグがズレたり外れたり、毛が絡まったりするかもしれないと不安に思い、どうしても気になってしまってよく眠れなくなることもあるでしょう。
あまり寝返りしないようにしなければ、などと考えてしまうかもしれません。
睡眠の質はデリケートなものですから、本人が気にしないつもりでいても、ちょっとした心配事が寝不足の原因になってしまうことは十分にありえることです。
就寝時にはウィッグを外したほうが良いことを解説してきました。
それでも、さまざまな事情からどうしてもウィッグをかぶったまま眠らなければならないときには、どうすれば良いのでしょうか。
以下に、着用したまま就寝する場合の注意点を簡単にまとめました。
ウィッグが受けるダメージを理解して、適切なケアを行えるようにしましょう。
寝ている間にある程度毛が絡まってしまうのは仕方がないことです。
周りの方が起きる前にウィッグを丁寧にブラッシングして、寝癖を直すようにすると良いでしょう。
霧吹きで少量の水をかけてから、できるだけゆっくりと、毛材にダメージを与えないように丁寧にブラッシングします。
使用するブラシについては、可能ならばウィッグ専用のものを使ってください。
また、お使いのものが耐熱性のウィッグであれば、ヘアアイロンできっちりとセットしなおすのも良いでしょう。
先述したように、就寝時にウィッグを外したほうが良い理由はウィッグが傷むからです。
それならば、傷んでもそれほど惜しくないウィッグを別に用意して、寝る時だけそちらをかぶるという方法があります。
使い古して傷みかけているウィッグならば絡まってしまっても諦めがつきますから、そういったものを使用するのも良いでしょう。他には、就寝用のウィッグを購入してしまうのもおすすめです。
購入する場合は、就寝時の使用によって傷んでしまうことが前提なので、手軽な価格のものを選んでください。
化学繊維毛を使用したものなどは比較的リーズナブルに購入できます。
また、エデューでは就寝時にもおすすめのウィッグ付き帽子を取り扱っています。
ウィッグ付き帽子とは、おでこのあたりから後頭部にかけて、網目状の生地(メッシュ生地)でできたウィッグのことです。
ウィッグ付き帽子は通気性がよく、蒸れにくいため、就寝時でも快適に過ごせます。通常のウィッグと比べるとお手入れも簡単で、着脱も楽であるなど、さまざまなメリットがあります。
ウィッグの上からナイトキャップをかぶれば、就寝中にウィッグを軽く固定できるので、ズレてしまう心配を少し減らせるでしょう。
一方で静電気を防止することはできないので、毛材の絡まりはどうしても起きてしまいます。
寝癖もついてしまいますので、起床後には忘れずにウィッグをブラッシングでケアしましょう。
う。
就寝時、ウィッグを外しても良い場面では、頭皮のケアのためにもナイトキャップをかぶるのがおすすめです。
ナイトキャップは就寝時の着用でも気にならないよう、締め付け感が小さくなるように作られています。
通常のウィッグと比べると肌触りが良いものも多く、安眠の妨げになりません。
就寝時に脱毛部分を見られたくない際にも有用で、布製のキャップをかぶれば見た目の違和感を抑えることができます。
また、着用せずに寝た場合と比べると、地肌の保護にも役立ちますし、頭が寒くないことや、頭皮がこすれて痛むのを防げるなど、シンプルなメリットもあります。
そんなナイトキャップを選ぶ際には、着用してみて不快感がないか、かゆみなどが起こらないか、といった点に気をつけると良いでしょう。
夏場は薄手で通気性に優れたものを、冬場に使うものは厚手で肌触りがふんわりとしたものを、と季節で使用するナイトキャップを分けてみるのもおすすめです。
外したウィッグは、専用のウィッグスタンドにかけるのがおすすめです。
そのまま置くのとは違って、型崩れしてしまったり、毛に癖がついたりしてしまうことを防ぐことができます。
通気性がよくなって雑菌の繁殖を防げるでしょう。
ウィッグスタンドにウィッグをかけたら、ホコリが付着するのを防ぐためにハンカチなどを被せておくのもおすすめです。
毎日のお手入れとして、ウィッグスタンドにかける際にブラッシングをしておくのもお忘れなく。
ちょっとした毎日のお手入れで、ウィッグの寿命はぐっと延びます。
エデューでは、そんなウィッグの保全のために欠かせないウィッグスタンドも取り扱っております。
価格は\2,200(税込)です。
ウィッグを複数所持していて、旅行の際にもう一つ持って行きたいときなどにおすすめの保管方法です。
ウィッグ専用のトラベルポーチの内部は、型紙が仕込んであるなど、型崩れを防止するよう工夫されています。
自立させて簡易的なウィッグスタンドとして使用できるモデルもあるので、用途に合わせて使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
こちらはエデューでは現在取り扱いがありませんが、販売の実現に向けて動いています。
もう少々お待ち下さい。
就寝時にはできるだけウィッグを外したほうが良いといえる理由、どうしても外せない場合の対処法、外して眠る場合に頭やウィッグを保護する方法について解説しました。
ウィッグの取り外しは、デリケートな問題でもあります。
どれほど親しい間柄の人であろうと、ウィッグを外した姿を見られたくないという気持ちをお持ちの方も多くいらっしゃいます。
一概に外して就寝しなければならないと強制はできません。
ただ、ウィッグを付けたまま就寝することが、ウィッグの傷みを速めてしまうことは間違いないのも事実です。
さまざまな事情からどうしても外せない場合には、本記事で解説したケア方法を実践して、少しでもウィッグを守るよう心がけてみてはいかがでしょうか。